はじめに
机の上が少し散らかっているだけで、
なぜか頭の中まで落ち着かなくなる日があります。
やることはそれほど多くないはずなのに、
どこから手をつければいいのか分からない感じが続く。
考えごとが増えているようで、
実際には同じところを行き来しているだけなのかもしれない。
そう感じてしまうのは、暮らしの中では自然なことのようにも思えます。
暮らしの中の視界
一日の多くの時間を過ごす場所には、
知らないうちに情報が集まってきます。
紙の束、使いかけの文具、開いたままの画面。
それぞれは小さな存在でも、視界に入るたびに、
意識は少しずつ引っ張られていく。
生活リズムが慌ただしかったり、
考えることが多い時期ほど、
机の上は「後でやること」の置き場になりがちです。
性格や集中力の話というより、
視界が常に何かを伝えてくる環境が、
考えを増やしているのかもしれません。
減らすという距離
机を整えることは、
何かを頑張る行為というより、
距離を取る行為に近いように感じます。
使っていないものを端に寄せる。
今は見なくていいものを、視界から外す。
それだけで、考える対象が少し減る。
頭の中を整理しようとしなくても、
目に入る情報が減ると、
自然と考えも静かになることがあります。
正解の配置を探さなくてもいいし、
完璧に整えなくてもいい。
「今の自分に必要な分だけがここにある」
そう思える距離感があれば、それで十分なのかもしれません。
途中の変化
例えば、机の上を片づけたあと、
すぐに集中できたわけではないけれど、
無意識にため息をつく回数が減っていた。
あるいは、何をするか決めていないのに、
椅子に座ること自体が、少し楽になった。
考えが減ったというより、
考えが膨らみにくくなっていた。
そんな小さな変化は、
特別な達成感を伴わないまま起こります。
途中の状態のままでも、
机と頭の間には、確かに何かが起きていた。
そうした感覚は、誰にでも起こりうるものです。
まとめ
今日は何かを変えなくていい日です。
机を整えても、
気持ちが大きく切り替わらなくていい。
考えが完全に消えなくてもいい。
ただ、目に入るものが少し減った。
それだけで、十分なこともあります。
この文章を読み終えたとき、
机の上をひとつ眺めて、
「今はこのくらいでいい」と思えたなら、
その感覚をそのまま置いておいてもいいのかもしれません。
考えは、増やさなくても、
減らさなくても、
環境との距離が変わるだけで、
静かに姿を変えていくことがあるのだと思います。
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