はじめに
考えを整理したいと思うほど、頭の中が散らかっていく。
ノートを開いても、言葉がうまく並ばない。
「まず何から考えればいいのだろう」と思った瞬間に、
考えること自体が重たく感じられる。
整えたい気持ちが強い人ほど、
その入口で立ち止まってしまうことがあるのかもしれません。
そう感じてしまうのは、とても自然なことのように思えます。
暮らしの中の密度
日々の暮らしは、想像以上に情報で満ちています。
画面を開けば、言葉や映像が次々に流れ込み、
考えが終わる前に、次の刺激がやってくる。
生活リズムが少し乱れていたり、休まる時間が少なかったりすると、
頭の中は常に動き続けたままになります。
整理しきれないのは、性格や努力の問題というより、
考えを静かに置いておく余白が、暮らしの中に少なくなっているからかもしれません。
整えないという距離
「整理する」と聞くと、
順番をつけたり、結論を出したりするイメージが浮かびます。
けれど、思考に対しては、
あえて整えないまま置いておく、という距離の取り方もありそうです。
ばらばらのまま、まとまらないまま、
今の形で置いておく。
意味を探さず、つながりを作らず、
「こうしてもいいかもしれない」と、軽く眺める。
思考を動かさずに、そのままにしておく時間も、
ひとつの整理の形なのかもしれません。
途中の時間
例えば、紙に書いた言葉が、
後から見ても何のことか分からないまま残っている。
矢印だけが引かれていて、先がないメモ。
同じことを、少し言い換えただけの行が並んでいるページ。
それらは完成していないけれど、
書いていた時間は、確かに考えから距離を取っていた時間でもあります。
何かが片づいた感覚はなくても、
頭の中に詰まっていたものが、
少し外に出ていた。
そんな途中の状態は、誰の暮らしにも起こりうるものです。
まとめ
今日は何かを変えなくていい日です。
思考をきれいにまとめなくても、
答えを出さなくてもいい。
整えないまま置いておくことで、
少し呼吸が楽になることもあります。
この文章を読み終えたとき、
「今はこのままでいい」と感じられたなら、それで十分です。
整理は、いつか必要になったときに、
自然と形を変えて現れるのかもしれません。
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